見積もりの見方や考え方に関しては、こちらのサイトAが大変よく書かれておりますので、
参考にされたら宜しいと思います。

塗装料金についても例えばこちらのサイトBでは、お客様が数字を入れることで、
概算金額がメールで通知されるようになっています。
また、こちらのサイトCでは、各部位別に使用材料明記の上、工事の単価を表示しています。
ま、これはその会社で提出した見積もりの単価と、同じかどうかのチェックの役目程度
にしかならないと思いますが…。

事前にお客様が塗装工事代の概算を知りたい、というご希望はあって当然のことと考えます。
そのためにこれらのサイトをご利用なさるのは結構だと思います。
しかし、各お宅で、塗装対象箇所の痛み具合や、そのお宅の形状や構造による仕事の
し易さ、し難さ、また、そのお宅の周辺環境(例えば、燐家との余地が極端に狭い、とか、
車を横ずけできないので、小運搬作業が発生する、とか、)による仕事のし易さ、し難さ
などは、千差万別であります。ですから、基本的には、一軒一見積もりであると考えます。

よく、床面積を基準とした見積りを見かけます。

上図のような形(平面図）のお宅があるとします。家の高さが同程度で窓等の
開口部も同程度なら、塗装面の面積も同様に同程度になります。

例えば高さを5.5m、開口部の総面積を総壁面積の20％とすると、塗装面積は

　　　　　　　　　　　　　　　　A宅→44m×5.5m×0.8＝193.6㎡
　　　　　　　　　　　　　　　　B宅→44m×5.5m×0.8＝193.6㎡
となります。
しかし、床面積は明らかにA宅の方が大きいですね。
例えば平米単価を10,000円とすると、　A宅→95㎡×10,000円＝950,000円
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 B宅→120㎡×10,000円＝1,200,000円
となってしまいます。

どちらかというと、A宅の方が足場が架けずらいので、塗装面積が同程度なら
B宅より若干高い見積りになって然るべきです。
ここに、床面積を基準とする見積りの大きな矛盾点があるのです。
これでは適正な見積りをお客様にご提案することができません。
見積もり作業の効率化→塗装工事全体のコストの削減というメリットもあるかもしれません。
しかし、ある程度正確な塗装面積を算出することによって、使用する塗料の量が把握でき、
それが残塗料の少量化に貢献し、しいては塗装工事全体のコスト削減になると考えます。
資源や環境の問題から考えても、それが本筋だと考えます。

従いまして、弊社は、一軒一軒、できるだけ正確に塗装箇所の面積や長さを算出して
見積もりを作成しております。以下の弊社見積もりのサンプルで、具体的にご説明
いたします。